Domaine Joseph Roty Griotte Chambertin 2005 750ml 限定SALE,定番人気 —— 30,300円

Wine Advocate#170 Apr2007 David Schildknecht(94-96) $1088-$1094 1919年植樹。樹齢88年。焦がしたオークで縁どられた甘いチェリーの深みのある香り。エレガントで滑らかな舌触り。燻した肉、ブラックチェリー、カシス、ミネラル焦がしたオークなどが特徴的。
「世界で最も偉大なカベルネのひとつ」 もしカリフォルニアにボルドーのような格付けがあったなら 此処は間違いなく1級に選ばれていることでしょう。 ダラ・ヴァレ、ハーラン、グレース・ファミリー、スクリーミング・イーグルと並び賞される、 カリフォルニア・カルトワインの頂点に君臨する「アロウホ」です。オーナーはバート&ダフネ ・アロウホ夫妻で、ワイナリーはナパの最北部カリストガ地区にあります。 元々、アイズル・ヴィンヤードは1970年代から名声を誇る、カリフォルニアの創生期のカルトた ちを生み出した極上のブドウ園として知られていました。この聖地とも言えるブドウ畑を、アロ ウホ夫妻によって1990年に購入され、ナパのトップ・ヴィンヤード・マネージャー、デヴィット ・エイブリュー氏を招き、数々のカルト・ワインを造り出してきたトニー・ソータ氏をワインメ ーカーに迎え、アロウホの最初のカベルネがリリースされました。 1991年の初リリースをもってして、RP95点となる華々しいデビューを飾りました。 パーカーポイント:98 Wine Advocate # 168 Dec 2006 Robert Parker 98 Drink: 2006-2026 $238-$584 One of the candidates for “wine of the vintage,” the 2003 Cabernet Sauvignon Eisele Vineyard represents 1,600 cases produced from a 40-acre vineyard, which tells you how Draconian Araujo’s selection process is. The final blend of 88% Cabernet Sauvignon, 9% Cabernet Franc, and 3% Petit Verdot has resulted in a beautifully pure wine displaying an extraordinary floral, black currant, and mineral-scented bouquet, with no hint of new oak. The purity, richness and full-bodied power yet surreal finesse and impeccable balance should be cherished by wine lovers. This beauty can be drunk now and over the next two decades. Wow!
Etiennne Sauzet / エティエンヌ・ソゼ 造り手の性格が映し出される 真っ正直なピュリニー・モンラッシェ ドメーヌ・ルフレーヴと並び、ピュリニー・モンラッシェでもっとも尊敬を集める造り手がエティエンヌ・ソゼだ。 1903年に生まれたエティエンヌはわずかな畑を親から継承し、1950年頃にはそれを12haまで広げた。惜しまれながらも1975年に他界。ひとり娘はヴォルネイのボワイヨ家に嫁いだため、孫娘のジャニーヌが夫のジェラール・ブードとドメーヌを継ぐことになった。 ところがブドウ畑はエティエンヌの娘、ジャニーヌの母であるマダム・ボワイヨの所有で、1989年に相続税の問題を解決するためにこれを3人の子供に分け与えることにした。 彼女はドメーヌがバラバラになることを望んではいなかったそうだが、息子のひとり、ジャン・マルク・ボワイヨが相続分を自身のドメーヌに組み込んでしまったため、エティエンヌ・ソゼの畑は9haまで縮小。 ただでさえ需要に対して供給量が不足しているところにもってきてこの始末。顧客のことを思えば畑が減ったからといって簡単にアロケーションを3分の2にすることもできない。そう考えたジェラール・ブードとジャニーヌは、91年から買いブドウによりこれまでの生産量を維持する道を選んだ。しかも、ワインをドメーヌものとネゴスものに分けるのではなく、各クリマ、自前のブドウの不足分を買いブドウで補い、ワインを造ることにした。つまりドメーヌの看板を降ろすという潔い道を選んだわけだ。なんて律義な夫婦なのだろう。 ブドウの供給先は、ジェラールが信頼を置く栽培農家ばかり。同じピュリニー・モンラッシェ村で日々顔を合わせているわけだから、供給先もジェラールの目を誤魔化しようがない。 このように従来からドメーヌがもつクリマに加え、わずかながら100%買いブドウから造られるワインもポートフォリオに加わった。それが特級のシュヴァリエ・モンラッシェとモンラッシェ、1級のアモー・ド・ブラニー、シャン・ガン、ガレンヌだ。 ブドウ栽培は5年前からビオディナミ。収穫したブドウは除梗せずに空気式圧搾機でプレスし、果汁を24時間冷却。小樽に移してアルコール発酵、続いて熟成。熟成期間はブルゴーニュ・ブランで10ヶ月、村名で12ヶ月、1級と特級が18ヶ月である。新樽率は村名20%、1級2540%、特級45%。熟成中は試飲を繰り返し、必要に応じてバトナージュを行う。樽熟成後はステンレスタンクに移し、さらに細かな澱とともに6ヶ月の熟成。清澄とろ過をともに軽くかけて瓶詰めである。 2000年からジェラールの娘であるエミリーが、そして2002年にはエミリーの夫、ブノワ・リフォーがメゾンに参画。エティエンヌ・ソゼの次世代を担う。 なかなかお目にかかれないソゼのモンラッシェ。 素晴らしいコンディションです。
やはり彼のワインの濃縮度は、かなりのレヴェルです。
。エマニュエル・ルジェ ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥー [2006]750ml
※このようなオールドヴィンテージは滅多に出てきません。 <クロ・ド・タール> 12世紀ベネディクト派修道院が所有してから一度も分割されずにモメサン家の単独所有となった、コート・ド・ニュイ地区モレサンドニ村、7.5ヘクタールの特級畑で造られる極上ワイン。葡萄の平均樹齢は50年。新樽だけを使って18ヶ月間熟成させることにより、若いうちはピノ・ノワール種独特の果実風味が、熟成すると熟したカシスやバラの花などが複雑に混じりあったブーケが生まれる、繊細で優雅なワインです。 ワインアドヴォケイト:93-95 Wine Advocate #136 Aug 2001 Pierre Rovani (93-95) Drink: 2005-2012 $289-$725 The 1999 Clos de Tart is certainly outstanding and potentially exceptional. It displays a gorgeous nose of rich plums, sweet black cherries, candied blueberries, and loads of spices. Medium to full-bodied and opulent, this is a lush, deep, and fresh wine. Its velvety-textured flavor profile is crammed with blueberries, red cherries, and blackberries that seem to burst in the mouth, revealing their sweet, refreshing juices, in a way not dissimilar to the finest 1996s. It also displays complex nuances of spices, oak, and hints of orange zest. This marvelous wine should be at its peak of maturity between 2005 and 2012. Bravo!
GRACE FAMILY / グレース・ファミリー 株の売買をしていたディックが、田舎暮らしにあこがれてナパの地を踏んだのが1970年代のこと。 自宅の畑で葡萄の栽培を始め、やがてワイン造りへと導かれていきます。 1982ヴィンテージまでは、 『ケイマス・ヴィンヤード』 でケイマスの創設者&オーナーである “チャーリー・ワグナー” とともに醸造し、ケイマスのグレース・ファミリーとして生産。 1983ヴィンテージから自らのラベルでの登場となります。 カベルネ・ソーヴィニヨン100パーセントによるそのワインは、瞬く間に世界中のワイン愛好家を魅了し、カリフォルニア・カルト・ワインの代名詞的存在として一世を風靡することとなります。 現在でも、「スクリミング・イーグル」「ブライアント・ファミリー」と並ぶウルトラ・カルト・ワインとなっていて、現地でも手に入れることすら難しいワインです。 ワイン・メーカーは、2000ヴィンテージまで「ダラ・ヴァレ」「スクリミング・イーグル」等、数々のカルト・ワイン、ウルトラ・プレミアム・ワイン、パーフェクト(100点)ワインを造り上げ、“ワインの女神” とも呼ばれている “ハイジ・ピーターソン・バレット”。 2001ヴィンテージからは「ジョセフ・フェルプス」等で腕を磨き、「マイナー・ファミリー」の造り手としても有名な “ギャリー・ブルックマン” に変更となりました。 また、ディックの息子である “カール・グレイス” が、ヴィンヤード・マネージャーとして畑を管理しています(スタッグス・リープ・ワイン・セラーズのマネージメントも行っています)。
Chateau Gruaud Larose / シャトー・グリュオー・ラローズ グリュオー・ラローズのラベルには、 「王のワイン、ワインの王」 と記されている。1778 年に死去した初代オーナー、グリュオーの娘婿であり、シャトーを引き継いだジョセフ・セバスチャン・ド・ラ・ローズに由来する言葉だ。 社交界で華やかに活躍した彼は、各国の宮廷や貴族たちの間で、このワインの人気を高めたからだ。 サン・ジュリアンの内陸にあるグリュオー・ラローズ。よく言われる定式どおり、内陸のワインは肉厚な力強さを示す。とはいえ、それはサンジュリアンの枠組みの中で相対的な力強さであり、ボルドー全体を見渡せば、中庸と言うに相応しい安定感が特徴となる。グリュオー・ラローズは1855年以前の格付けにおいても、レオヴィルとローザンに並んで不動の二級の地位を保持したが、その並はずれた安定性が理由ではないだろうか。『ワイナート19 号』 ※経過年によるラベル汚れがございます。 Wine Advocate #183 Jun 2009 Robert M. Parker, Jr. 98 Drink: 2009-2050 $284-$872 A massive wine that is clearly of first-growth quality in this vintage, the 1982 Gruaud Larose remains a youngster. A broodingly dense, thick, unctuously textured, inky/plum/garnet/purple color offers up scents of beef blood, steak tartare, cassis, herbs, tobacco, and underbrush. One of the most concentrated wines of the vintage (as well as one of the most concentrated Bordeaux’s I have ever tasted), it is a huge, full-bodied, weighty, rich wine whose tannins are getting silkier and silkier. It appears set for another 30-40 years of life. This behemoth is a singularly profound example of Gruaud Larose that continues to justify its legendary status. Anticipated maturity: now-2050. ごく最近このワインを試飲した際、私はこれを第一級のポイヤックであると誤解してしまった。これは過去50年間で最高のグリュオ=ラローズであるという私の承認を得たわけである。1時間デキャントした後(このワインの大量の沈殿物のため必要である)、この非常に濃くて黒っぽいガーネット色をしたワインには、信じがたいほど強烈な、甘草、タール、熟(う)れすぎたカシス、オリーブと新しい鞍革のアロマが立ちのぼる。極度なフルボディで、とろりとしてなめらかな舌触りと、幾重にも重なる凝縮された果実味がグラスからほとばしる。見事というほど豊かで、スリリングなグリュオ=ラローズである。いまだに若々しく、かなりのタンニンが落ちたという事実のほかは、まったく年を感じさせない。このスケールの大きい、巨大なサン=ジュリアンは成熟の高原部をあと数年は誇り、21世紀の最初の20年以上持ちこたえるだろう。桁(けた)外れの逸品である。 最終試飲月:98年4月 講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』 170202004533416
CH.LATOUR / シャトー・ラトゥール シャトー・ラトゥールは1378年よりフロワサールの『年代記』に登場しています。当時は100年戦争の真っ只中で、河口を守る要塞のサン・モベール塔はフランス国王に雇われたブルトン兵によって守られていました。しかし、3日間の包囲の後、アングロ・ガスコン軍が要塞を奪取し、守備隊を駐留させました。 16世紀末まで、シャトー・ラトゥールは複数の領主によって所有されていました。当時は、ワインの保存状況が不安定で、ワインはその年のうちに消費しなければならず、生産は需要を大きく上回っていました。 17世紀の終わりまで、シャトー・ラトゥールはミュレ家によって代々所有されましたが、その後、相次ぐ相続や結婚の結果、アレクサンドル・ドゥ・セギュールの所有地となり、シャトー・ラトゥールの偉大なワインの歴史は、このセギュール家の到来と共に始まりました。アレクサンドル・ドゥ・セギュールは、1716年、死の直前にシャトー・ラフィット・ロッチルドを獲得し、また、彼の息子でボルドー市議会議長のニコラ・アレクサンドル(ブドウの王子と呼ばれていました)は、1718年、シャトー・ムートン・ロッチルドおよびシャトー・カロン・セギュールを獲得しワイン事業を拡大しました。 18世紀のはじめ、イギリスでは貴族階級および裕福なブルジョワ階級の人々が、ボルドーワイン、ポートワイン、シェリーなどの高級ワインを大量に消費していました。そして、度重なる紛争により制限されていたボルドーワインの輸出も戦いがおさまると同時に急速に伸び、シャトー・ラトゥールを含む最良と呼ばれるワインは、品質と価格の点で他のワインを引き離すようになりました。1714年、ラトゥール1樽の値段は通常のボルドーワインの4~5倍でしたが、1729年には13倍、1767年には20倍となりました。そして、シャトー・ラトゥールの敷地は、この好況にともない、1759年には38ヘクタール、1794年には47ヘクタールと広がりました。 シャトー・ラトゥールは、1842年、ひとつの法人組織となりました。1962年まで法人組織はセギュール家の子孫によってのみ構成されていましたが、1963年、イギリスのファイナンシャル・グループ、ピアソン・グループが53%を所有する大株主となり、ハーヴェイズ・オブ・ブリストル社(後にアライド・ライオンズ・グループによって買収)が25%を所有しました。 1989年、アライド・ライオンズ・グループはピアソン・グループの持分を買収し、セギュール家の相続人のもとに残る7%を除いた93%の株式を所有しました。 そして、1993年6月、フランソワ・ピノー氏がアルテミス社を通してアライド・ライオンズ・グループの持ち株を買収しました。30年にわたるイギリス資本による経営を終えたシャトー・ラトゥールは、再びフランス資本となり現在に至ります。 ラベル経過年の汚れがあります。
ラベル、キャップシールは経過年の汚れや傷や破れがあります。
。シャトー・ラフィット・ロートシルト [1984]750ml
フランス・ボルドー・ワイン赤 2002年11月21日にマーラベッセより入荷したものです。 ? MAHLER-BESSE( マーラベッセ ) あのシャトーパルメの経営による,最高に信頼のおけるネゴシアンです。ここは各シャトーよりプリムールで買い入れ、自社のセラーでセラリングさせます。最初にワインを置いた後、1センチメートルさえも移動させないということで特に有名です。11月21日に、そのマーラベッセより商社のトーメンのワイン専用リーファーコンテナで入荷させました。 ●ラベルは張り替え等していませんので、当時のままです。 シャトーよりマーラベッセに入荷後、40年以上1cmも動かされずに静かに熟成されたオールドです。コンディションは、私が自信をもってお奨めできるものです。やはり現在のマルゴーと比べたら、50年代の造りはしっかりしています。
Guy Amiot / ギィ・アミオ モンラッシェとドゥモワゼルを所有するシャサーニュの隠れたスター ドメーヌ・ギィ・アミオ(以前のドメーヌ名はアミオ・ボンフィス)はシャサーニュ・モンラッシェに4代続く造り手で、3代目のギィに代わって、現在はふたりの息子、ティエリーとファブリスがもっぱらドメーヌの運営を取り仕切る。 珠玉のクリマ、特級モンラッシェを所有する造り手のひとりだが、その面積はわずか9a10ca。ふたつの区画をシャサーニュ側最上部にもつ。これは第一次大戦の後、初代アルセーヌ・アミオが買った区画であり、1920年にブドウが植えられた。 ドメーヌはこの他にも、シャサーニュ・モンラッシェにマレシャル、ヴェルジェ、シャンガン、クロ・サン・ジャン、カイユレなど数々の1級畑を所有。ピュリニー・モンラッシェには、モンラッシェとピュリニー・モンラッシェ1級カイユレに挟まれた、幻のような狭小の区画ドゥモワゼルも所有している。 遅摘みによるリッチな味わいがこのドメーヌの特徴で、それぞれのクリマが本来持つミネラル感とともに荘厳な世界を提供してくれる。白といえども熟成させて愉しみたいタイプで、2年から3年のセラリングでカタさもとれ、風味が横溢するヴォリューム感ある味わいのものとなる。 シャサーニュ・モンラッシェの造り手なだけにクロ・サン・ジャンやマルトロワなど赤ワインのラインナップも揃っており、同じクリマであれば赤のほうが2割近く安い一方、洗練された味わいに仕上がっており、お値打ち感が強い。 またドメーヌでは買いブドウながらクレマン・ド・ブルゴーニュの白とロゼも手がけている。これがラベルもお洒落で値段もこなれており、シャンパーニュでは気取り過ぎるが本格的な味わいを求める向きにおいて、ぴったりのスパークリングワインである。
Comte Georges de Vog / ヴォギュエ ミュジニーの7割を保有するシャンボール・ミュジニーの歴史的盟主 ジュヴレ・シャンベルタンにおけるアルマン・ルソー、ヴォーヌ・ロマネにおけるドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティのように、シャンボール・ミュジニーでもっとも尊敬を集めるドメーヌ、それがコント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエである。 10.85haのミュジニーのうち、その7割に相当する7.2haを所有。ボンヌ・マールもこのクリマ最大の2.7ha、1級レ・ザムルーズには0.56haの畑をもつ。 ドメーヌの歴史は1450年まで遡るが、1766年にドメーヌを所有するカトリーヌ・ブーイエがスリス・メルシオール・ド・ヴォギュエと結婚し、ヴォギュエの名が登場。今日のドメーヌ名であるジョルジュ・ド・ヴォギュエ伯爵がドメーヌを継承したのは1925年のことだ。 現在、ドメーヌを所有するのは伯爵の孫娘たちだが、彼女らはシャンボール・ミュジニーに住んでおらず、栽培責任者のエリック・ブルゴーニュ、醸造責任者のフランソワ・ミエ、販売担当者のジャン・リュック・ペパンという、俗にいうヴォギュエの三銃士によってドメーヌは運営されている。 ミュジニーは3つのリュー・ディ(区画名)で構成されているが、ドメーヌは南側のプティ・ミュジニーすべてと、北側のミュジニー6区画からなる。 ご存知のようにそのうち0.64haにはシャルドネが植えられ、本来はきわめてレアなミュジニー・ブランとなる。 しかし、1990年代に植え替えが始まったため、ミュジニー・ブランは1993年が最後となり、それ以降は「ブルゴーニュ・ブラン」としてリリースされている。植え替えからすでに25年を経た樹もあるので、そろそろミュジニー・ブランの復活を望む声も少なくない。ただし、ラベルこそブルゴーニュ・ブランだが、栽培も造りもミュジニー・ブランとまったく変わらないとフランソワ・ミエはいう。 また畑名のない「シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ」は、特級ミュジニーのうち樹齢が25年に満たない樹を用いたもの。 特級ミュジニーにわざわざ「ヴィエイユ・ヴィーニュ」と謳っているのは、古木からなることを強調せんがためだ。 ヴォギュエ伯爵存命中は、1級より下のワイン造るべからずという掟があり、いくら市場の要求があっても村名ワインを造ることができなかった。当時の醸造責任者であったアラン・ルーミエ(クリストフ・ルーミエの伯父)は、そのことでたいへん苦労したとされる。 伯爵の死後になってようやく村名畑を入手。ただし、この村名シャンボール・ミュジニーにはドメーヌが所有する規模の小さな1級畑、ボードとフュエも加わる。その比率は面積にしておよそ10%と大きい。 ミュジニーはシルキーでエレガントなワインというステレオタイプに倣い、若いうちからこのドメーヌのミュジニーを口にすれば、誰しも唖然とするに違いない。 10年程度では容易に開いてくれず、それもタンニンがギスギスするのではなく、硬質なミネラルの塊が堅牢なストラクチャーを形成し、少しも解けない。 レ・ザムルーズもミュジニーほどではないが同様。それに対してボンヌ・マールは、黒い果実の印象が若いうちから広がり、ふたつのクリマとは出自の異なることをうかがわせる。 なんとも難しいドメーヌだが、互いの波長がばっちりシンクロした時には無上の喜びがもたらされる。 その好機をひたすら待つのも、ワインラヴァーの醍醐味に違いない。 グラスはリーデル・ソムリエ・ブルゴーニュ・グラン・クリュを使用。 16℃前後で抜栓し、1時間位置く。深みのある濃いガーネット色、赤い花、薔薇、菫、ハイビスカス、沈丁花、グリオット、プラム、カシス、ブラックベリー、山桃、赤身肉、レザー、鞣革、ビーフジャーキー、黒胡椒、香菜、丁字、甘草、杜松の実、オレガノ、タイム、ナツメグ、メース、ローズマリー、ベルガモット、クマツヅラ、ナッツ、木材、煙草、腐葉土、ヨード、森の下草、濡れ落ち葉、黒い土、ミネラル、31年近く経ったとは到底思えない位に濃く深みのある色合いを持ち、怖ろしいほど若々しい。6~7年前にヴォギュエの1977年のミュジニーを飲んだことがある。外観からはかなり薄い色ををしており、ひょっとしたら駄目かなと思ったのだが、全く予想に反して感動した覚えがある。その時からヴォギュエに関しては飲むには相当時間が必要ではないかと感じていました。そんな事もあり今までに若いヴォギュエを何度か経験してきたのですが、若すぎて一度も納得した事がありませんでした。今回の1976も1977のような感動を期待したのですが、最初に書いたようにまだまだ若すぎて僕の期待に沿いませんでした。鮮やかな花と濃縮されたフルーツの感じが静かに、力強く広がってくる。花とフルーツに殆どドライ系のニュアンスを感じないのも驚きの一つだ。全くのブラインドで飲んだら、90年代後半の良年に造られたモレ・サン・ドニ辺りのグラン・クリュと思っても仕方ない位だ。今のワインなら10年以内の若さと言えるだろう。ただ、飲んでいくにつれ、力強い赤身・ビーフジャーキーなどの肉・革系のニュアンスに男性的と言える剛直な体躯とどっしりとしたコク・ボディを感じ、「ワインの王様」と言われる所以に納得している。更に時間が経つと、強さに加え、様々なハーブ(黒胡椒、香菜、丁字、甘草、杜松の実、オレガノ、タイム、ナツメグ、メース、ローズマリー、ベルガモット、クマツヅラ)とナッツ、木材、土・ミネラル系から来るニュアンス(煙草、腐葉土、ヨード、森の下草、濡れ落ち葉、黒い土、ミネラル)が複雑で奥行きのある深遠な世界に誘ってくれる。そして、色々な物と様々なニュアンスが高いレヴェルで絡み合い融け合い、一つのハーモニーを奏でだした。強く・深く・濃く・芳しく・甘美で妖艶な姿だ。あと10年位すると、昇華するようなこの世の物とも思えない位のアフターになるでしょう。良い悪いや好き不好きは別として、良い年に造られた見事なまでのボンヌ・マールだ。これの今の姿を考えると、最近の物がこのようになるのはいつのことだろう。31年という年を考えると信じがたい位に若々しい。今回は状態がよく分からなかったので、いつもより、抜栓を1時間ほど後にした。これなら最低でも2~3時間前に抜栓し、じっくりと時間を掛けて開かせた方がより上手くサーヴィス出来ただろう。バランスが崩れる場合があるので、デカンタージュはしない方がベター。H19.02.24
DOMAINE DUJAC / ドメーヌ・デュ・ジャック 新たに特級畑や1級畑を増やし成長を続けるモレ・サン・ドニの雄 今やモレ・サン・ドゥニを代表する大ドメーヌとして勇名を馳せるドメーヌ・デュ・ジャック。しかし、その歴史はわずか45年に過ぎない。 創設者のジャック・セイスはベルギー出身で、ドメーヌ創設の前に2ヴィンテージをブルゴーニュで過ごし、ジェラール・ポテルの元、ドメーヌ・プス・ドールでワイン造りを学んだ。 その間に、DRCのオベール・ド・ヴィレーヌやアルマン・ルソーのシャルル・ルソーらと親交を深めている。 そして1968年に4.5haのドメーヌ・グライエを買い取り、自らの名前、ジャックをもじってドメーヌ・デュジャックと名付けたのだ。 現在はジャックの息子、ジェレミーとアレックがそれぞれ醸造と販売を担当し、ドメーヌを実質的に引き継いでいる。 ジャックの妻もジェレミーの妻もアメリカ人で、ジェレミー夫人ダイアナは醸造学を修めたエノローグである。 2000年にジェレミーは父のサポートの元、ネゴシアンビジネスを開始。その名も「デュジャック・フィス・エ・ペール」という。 会社名として「ペール・エ・フィス」(父子)という表記はよく見かけるが、「フィス・エ・ペール」(子父)は珍しい。 中心となるのが息子であることの証である。 このデュジャック・フィス・エ・ペールは、ネゴシアンといっても単に畑が自分たちが所有していないだけ。畑の管理や手入れ、ブドウの収穫までドメーヌのスタッフが行う。 ブドウの購入契約は量に応じてではなく面積単位。したがって収量制限も思い通りとなる。したがって、実質的にはドメーヌものと変わらないものの、ドメーヌとネゴスで重複するアペラシオン(例えば村名モレ・サン・ドニ)があってもそれぞれ別々に醸造、瓶詰めされる。 2005年にはヴォルネイのドメーヌ・ド・モンティーユと共同でドメーヌ・トマ・モワイヤールを買収。 これにより、ドメーヌのポートフォリオは一層華やかさを増し、シャンベルタンとロマネ・サン・ヴィヴァンが増え、グラン・クリュだけで7つとなった。 もともと所有していたボンヌ・マールとヴォーヌ・ロマネ1級のボーモンは面積が増し、ヴォーヌ・ロマネでも最高の1級畑と謳われるマルコンソールには新たに1.57haという広い面積を所有することになった。 栽培では1987年からリュット・レゾネをとり、2001年からは徐々にビオロジックへと移行。現在はビオディナミ農法を大半の畑で採用している。 またドメーヌはコート・ド・ニュイでは珍しい白ワインの造り手でもある。1985年の霜害で村名モレ・サン・ドニの一部が枯死したのを機会にシャルドネを植え、モレ・サン・ドニ・ブランとしてリリースしたのが始まり。 さらにはモレ・サン・ドニ1級モン・リュイザンに入手した0.6haの畑にもシャルドネを植え、2000年から白ワインを送り出している。 ジャック時代のワイン造りは完全無除梗による全房醸造がこのドメーヌの特徴であり、梗が色素を吸収するためワインの色調は比較的淡く、しかしながら香りと味わいはしっかりしているというものだった。 ジェレミーになってからはヴィンテージに応じて除梗率を変え、以前よりも色合いはしっかり、果実味も充実したものとなっている。 2005年よりリリース開始した市場では滅多に見られない超希少なGCシャンベルタン。
DRC Fine de Bourgogne DRC 1987 フィーヌとは、ワインそのものから造られるブランデーで、フランスのAOCワイン産地で造られ、正式にはオー・ド・ヴィー・ド・ヴァンといいます。このフィーヌ・ブルゴーニュは、1986年ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティのワインとして相応しくないワインが出来たため、そのワインを蒸留して造りだされたフィーヌです。ロマネ・コンティとならび、ドメーヌで造られる稀少なヴィンテージ・ブランデーです。ロマネ・コンティ家では、ごく例外的な年にしかフィーヌをつくっていません。 瓶詰め:2008年12月10日 ☆マール☆はこちらから
☆ ドメーヌ・ルロワ・グラン・クリュ(赤)へ ☆ ☆ ドメーヌ・ルロワの1er(赤)へ ☆ ☆ ドメーヌ・ドーヴネ(赤)へ ☆ ☆ メゾン・ルロワ(赤)へ ☆ ☆ ドメーヌ・ルロワ(白)へ ☆ ☆ ドメーヌ・ドーヴネ(白)へ ☆ ☆ メゾン・ルロワ(白)へ ☆ マダムも高齢になってきました。 いつまでマダムの手によるワインが入手できるでしょうか。 ◆ 近い将来とてつもないものに変わってゆく彼女の作品 ◆ ぜひこの機会にお買い求めください。 正規代理店商品 生産本数 2832本 パーカーポイント 92
Wine Advocate #148 (Aug 2003) Robert Parker 99 points Drink 2006-2030 The 1998 Grange will be legendary. A blend of 97% Shiraz and 3% CabernetSauvignon, it tips the scales at a whopping 14.5% alcohol. The inky/purplecolor is followed by an extraordinarily intense nose of creme de cassis intermixed with blueberry and floral notes. As the wine sits in the glass,aromas of meat, plums, and cola also emerge. It is a seamless effort withsweet tannin, well-integrated acidity, sensational extract, and layer upon layer of blackberry and cassis fruit that stain the palate and fill themouth. Its harmony, freshness, and remarkable length (the finish lastsnearly a minute) suggest an all-time classic. Anticipated maturity: 2006-2030.